この聖水薬は口腔内に全体に塗布し、そのまま浸透させる必要があります。
まず聖水薬を染み込ませた綿球を舌下・歯列等口腔内全体に塗ります。
次に、ロールワッテを歯列と唇の間に挟み敷き詰めます。
聖水薬2種類をそれぞれ10ccずつ、1:1の割合で調合し、ロールワッテに染み込ませます。
ロールワッテから溢れた分は飲み込んでもらいます。
上気道にもお薬を浸透させる必要がありますからね。
そうしたら次は、口腔内全体に聖水薬を浸透させる準備です。
ロールワッテはそのままに、口腔内に清潔な布を2枚詰め入れます。
2枚入るようになったなんて、Hくんは大きくなりましたね。
そうしたら。
再び1:1になるように調合しシリンジに詰めてさつき先生に渡します。
しばらくは布が薬剤を吸収するのでHくんも大人しいでしょう。
与薬介助を行います。
それぞれ150ccずつ準備したため、聖水薬の総量は300ccになります。
歯列やロールワッテに染み込ませた分もあるため、この口腔内への浸透に使われる聖水薬は250cc足らずになりますね。
4回目のシリンジを渡したくらいから、Hくんの反応が変わりました。
どうやら布に十分に浸透し、口腔内にも行き渡ってきたようです。
喉奥に溜まってきたようですね。
「ごっくんしようね〜」さつき先生が言います。
苦しそうに聖水薬を飲み込むHくん。
まだお薬は半分にもなっていません。
頑張ってもらいましょう。
やや抵抗が強くなってきました。
「次の患者さんも待ってるんだよ?
お母さんに来てもらう?」
思春期の男の子にとってそれは中々恥ずかしいでしょう。
イヤイヤと首を振り、頑張れるねとの声かけに頷きます。
引き続き、さつき先生による与薬が続きます。声かけをしつつ、なんとか全量接種出来ました。
最後は本当に辛く苦しそうでしたが、よく頑張ったね。
どんなお薬使ったか、ちゃんと記録に残しておくからね。
「お母さんにもわかるようにお薬手帳にも貼っておくからね。」さつき先生が言います。
お口の中の布やロールワッテを取り出します。
お口の端を拭き、エプロンを取り外します。
拘束の包帯テープを解除します。
痛いところはないかな?
よく頑張ったね。
また何か症状があったら、受信してね。
これでHくんの診察は終わりです。
次はどんな患者さんでしょう?
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お疲れ様でした。
とっても楽しかったですね!
ご持参いただいた物品も使いつつ、とってもリアルな診察が行えましたね。
まさか照明までとは!
設定や行いたいこともご準備いただきありがとうございました♪
さつきさんとご一緒するのは初めてでしたがら女医さんの役もとっても素敵でした。
さつきさんありがとうございました♪
Hくんのまたのご来院を心よりお待ちしております♪
MMC 一色裕子