泌尿器科に入院中のSさん。
今日は検査日になります。
包茎診察から行いましょう。
ノギスを用いて、太さ・長さを測ります。
勃起時の状態も確認します。
陰茎に刺激を加え、勃起させます。
この状態で亀頭部は包皮で露出していません。
しかし、包皮を根元部分に剥くことによって、亀頭が完全に露出しました。
仮性包茎ですね。
陰茎全体を観察します。
亀頭全体に発疹や外傷は見られません。
カリ首も綺麗に洗浄されており、清潔が保たれています。
あら…カウパー液が尿道口に染み出していますね。
尿道口から透明の液体が雫状になって今にも床に垂れてしまいそうです。
指先で掬い、粘性を確認します。
検査を続けましょう。
次は尿道の検査です。
カウパー液の量が多いのは、尿道に異常があるのが原因かもしれません。
尿〇ブジーを用いて検査していきましょう。
消毒をした尿〇ブジーと滅菌ゼリーを用意します。
4番のブジーに滅菌ゼリーを付け、もう片方の手で陰茎を把持します。
尿道口周囲にもゼリーを乗せ、潤滑をよくしてから、ゆっくりとブジーの先端を尿〇に挿入します。
ゆっくり、ゆっくりと挿入します。
大きな痛みもなく、根元まで挿入出来ました。
5番、6番と行いましたが狭窄はないようです。
尿〇にも異常がないとなると、直腸に問題があるのかもしれません。
膀〇留置カ〇ーテルを挿入し、排尿をコントロールしたら直腸検査を行いましょう。
肛門の外傷や炎症所見がないことを確認し、指を1本挿入します。
便塊には触れませんでしたが、観察のため浣腸を行います。
エネマシリンジで20プッシュ程お湯を注入し、オムツを装着させます。
オムツ内排泄に抵抗感を示すため、指示に従い、麻酔を追加します。
顔の上に跨ります。
看護師さんのワンピースの中をこんな風に見ることなんてありませんよね。
でもこれは治療ですからね。
腰を下ろし、深呼吸を促します。
おま〇こ薬麻酔の吸入です。
麻酔が効いてきたのを確認し、下腹部を圧迫します。
汚らしい音と便臭。
無事にオムツ内に出せたようですね。
確認しましょう。
んーーー、たくさん出ましたね。
まだまだ汚物が腸内に残っていそうですね。
次はイルリガートルで浣腸しましょう。
400ml、600mlとイルリガートルで高圧浣腸を行いました。
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後編に続きます♪
MMC 一色裕子