2023年12月31日 03時24分4
他県から受診された方。
健康管理のための処置をご希望。
※※病気でなくても、腸洗浄などありますよね!当院はそのような治療も承っております。
医療行為で排尿介助、摘便をしてから浣腸という年末らしくお身体の大掃除。
まず排尿介助。な、な、なんと!1200ml/回もの大量の排尿が…!!!
「(治療にむけて)おしっこ我慢してました。」「仕事柄トイレに行けないことも多いので。」穏やかに微笑んでお答えくださっていますがこれは只事ではない!!
教科書的には膀胱の許容量は500-600mlと言われていますが実際は200ml程度で尿意を感じます。1200mlなんていうと、ともすれば高齢者の一日量にも相当します。
これはどういうことかというと、
○膀胱が伸びている
○おしっこをしたいと感じる神経が鈍っている
ことが考えられます。正直いまはお若いので意図的に溜めた分しっかり排尿でき、さほど問題はないかもしれません。
ただ、この癖をつけたままお年を重ねられると伸びた膀胱にたくさんおしっこが溜まる一方で神経が鈍いので、ほんの一部しかおしっこが出せなくなるかもしれません。
尿路感染を招いたり、最悪の場合、その菌が全身に巡るなど大事に至らないとも限りませんので、ぜひ小まめにお手洗いに行ける時は行くようになさってみてください!
便秘症で他でも処置をご経験されていましたが、摘便は初めてとのことでした。指を入れると便塊は触れず極少量の軟便が付着しました。奥にある便を肛門付近に下ろすように腸を刺激しましたが、ほとんどありません。
そもそも便がないか、横行結腸より手前にあるのでしょう。これは浣腸でないとどうにもなりません。
「これまでグリセリンを混ぜて600mlくらいは入れたことがあります。」
…そうですか、ならば新記録しかありませんね。
『新記録ですよ。』
「今700mlですか?」
『いいえ、650ml。加減して50追加しました。まだまだいけそうですか?』
「…はい」
『そうですよね、50mlなんてキリが悪いですもんね、700ml、(プシュー)800mlです。』
行くならとことん狙いたい。ましてこれはただのお湯ですから。行けますよね?
そこから1500mlまではあっという間だった。「2000mlは無理です」とゆっていたがあの抵抗なら正直いけたと思う。
けど、加減してあげた。
この方のお悩みは「遅漏って治るんですかね?」というものだった。
遅漏で悩まれるなんて羨ましいとも思うが聞けば切実な問題に頷けた。
う〜〜〜ん…どうやって治すのだろう…
解決策を持ち合わせておりません…
この仕事はいくつになっても完璧になれない、なんとも学びが多く奥深いのです。
勉強しておきます!
S様
遠方からわざわざありがとうございました!色々とご経験がある中で、初体験を奪えた?こと大変光栄に思います!笑
ずーっと日常のお話をしながらの処置でしたね!すごく楽しかったです!遅漏の悩みは目からウロコでなんと切実なんだ!と思いました。少しでもお役に立てる情報がないかアンテナを張っておきます!
どうぞお大事になさってくださいね!宮下