最近ニュースで「人食いバクテリア」と取り上げられている感染症ですが、正式名称は「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」といいます。致死率の高い感染症の分類なので、怖いですよね。
正体
→原因はA群溶血性レンサ球菌と呼ばれる細菌です。咽頭痛やとびひなどの原因になる菌です。
この細菌が傷口や粘膜を通って深部組織や血流を通り、全身に広がることで劇症型溶血性レンサ球菌感染症に発展します。
症状
→劇症型溶血性レンサ球菌は症状の進行が非常に早いです。
初期
→発熱、悪寒、吐き気、嘔吐、四肢の疼痛、腫れ
24時間〜48時間後
→血圧低下、多臓器不全
感染経路
→ニュースでは手足の傷から感染し、切断にまで至った症例がよく取り上げられていると思います。主な感染経路は
・傷口から侵入する経路
・のどや鼻の粘膜から侵入する経路です。
ですが、劇症型溶血性レンサ球菌の半数の患者では感染経路が不明だそうです。しかし、上記の感染経路から体内に侵入することは明らかになっています。
注意する人
・手術後の人
・皮膚に潰瘍ができている人
・怪我をした人
・糖尿病や悪性腫瘍など感染症抵抗力の低い人
・非ステロイド抗炎症薬(ロキソプロフェンなど)を普段からよく使用している人
痛み止めの使用により発症を高めているというより、痛み止めの使用により炎症の兆候を弱めて診断が遅れることなどが指摘されています。
予防策
・傷の管理をしっかり行う
→怪我をしたら傷口は水道水、石鹸でしっかりと洗浄する。日本の水道水は綺麗なので、まずしっかり洗浄することでかなり清潔に保てます。
深い傷や感染性の高い傷(動物に噛まれた傷など)は早めに医療機関に受診して下さい。
・強い咽頭痛は放置しない
→原因である溶連菌は強いのどの痛みや発熱を特徴とします。溶連菌感染も抗生剤を飲まないと治りにくく、腎障害などの合併症を引き起こすので、医療機関での受診をお願いします。
体調に異変を感じたりしたら無理をせずに早めに受診することが大切です。劇症型溶血性レンサ球菌も、原因は細菌なので抗生剤を正しく使用する事で治療できます。
基本的な感染対策をしっかり行って元気にお過ごし下さい!
MMC 夏目蜜