（コンコン）
失礼します、あ、おかけになったままで良いですよ。
医師の一色です。

お名前と生年月日お願いします。

はい、Yさんですね。
今日は検査ですね。
検査内容によっては手術になる可能性があります。
よろしいですか？

まずは一般検査から行っていきますよ。

ーー口腔、聴診、血圧、SpO2、採血を行います。
検温はプローブを付け直腸で計測します。

そのままOラインの剃〇も行います。
肛門の視診も行います。
肛門周囲はびらんや発赤など皮膚症状は出てないですね。

仰向けになっていただき、腹部所見を観察していきます。
左下腹部を中心に膨隆が見られます。
皮膚所見は見られません。
腹部を聴診しますが、腸蠕動音がありません。
次に触診を行います。
圧痛などはないようですが、左下腹部に固く便が触れます。

やはり便が滞留しているようです。
自発排便の気配はなく、このままではオペが必要になります。
よろしいですか？


その前に無菌尿の採取のために膀〇留置カ〇ーテルを挿入する準備を進めます。

すぐに入れることもできますが、尿道狭窄が起こっている場合、カ〇ーテルが挿入出来なくなってしまいます。

まずは尿〇ブジーを使用して狭窄がないか、カ〇ーテル挿入に十分な尿〇の太さかを検査します。

カ〇ーテルと同サイズのブジーを挿入します。
先端が入りましたよ。
ピリピリしますよね。

…うん、入りましたよ。
ゆっくり抜きますね。

留置するカ〇ーテルは材質が変わって抵抗感が出やすいのでもうワンサイズ太いブジーも挿入しますよ。
頑張りましょうね。

さっきよりお辛いですよね。
ゆっくり深呼吸ですよ〜。
もう少しで根元まで入りますからね〜。

はい、いいですね。
抜きますね。

狭窄もなく、カ〇ーテル挿入も問題なさそうですね。

では膀〇留置カ〇ーテル挿入準備をしていきますね。
さっきのブジーよりも深く挿入しますよ。

膀胱の入り口を通る時に痛みが特に増しますからね。
頑張りましょうね。

ーーキットを開けて、準備。
滅菌手袋をつけたら、滅菌操作。
消毒をし、たっぷり滅菌ゼリーをカ〇ーテルに付けたら、先端を挿入していきます。ーー

太さは問題ないですね。
ゆっくり、入れていきますからね。
深呼吸しますよ〜。
そう、呼吸に集中しましょうね〜。

もう少しですよ。
…ん！入りましたよ。
最後痛かったですね。
ちゃんとおしっこ出てきましたからね。
生食入れて留置しますよ。

はい、これで抜けませんね。
テープで固定しますね。

これで採尿は問題ないですね。
オペ中も排尿を気にする必要がないですからね。

初めての感覚ですよね。
痛みはないですか？
ふふ、おしっこはもう出てますよ。
不思議な感じですよね。


ではこの後は強制排便オペになります。
オペ室に移動になります。
尿バッグを持ちますね。
あちらになります。

……
…

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後編に続きます♪

MMC 一色裕子