遠方から受診され、道に迷い、当院に辿り着く頃にはお疲れな様子のOさん。

1週間ほど排便がなく、便秘に悩まされての受診です。下剤は内服しているようですが、それでも排便がなかったそう。

まずは腹部のアセスメントを行います。
ベッドに仰向けになっていただきますね。
お腹が張ってる感じがありますね。
続いて触診します。
左下腹部に固く触れる感じがありますね。
便が溜まってそうです。
聴診器をあてます。
うーーん、腸蠕動音が弱いですね…。

とてもお辛そうです。
症状の緩和を図るべくまずは摘便を提案します。

下半身を露出させ、左側が下になるように横になってもらいます。

まず指先に潤滑剤を付け、肛門をマッサージし、ほぐします。
しっかりほぐれたところで、口呼吸をお願いし、示指の挿入を始めます。

すぐに便に触れました。
硬さがあるので、これが栓になってしまい、自然排便が困難になっているのでしょう。
このまま掻き出すと腸や肛門を損傷させる恐れがあるので潰してやわらかくほぐしていきます。
細かくなった便を少しずつ掻き出します。

硬い便は取り除きましたが、排便欲求は乏しく、自己排便は難しそうです。
本人の了承を得てこのまま溜まっている便を掻き出していきます。

順調に便が出て来ました。
それでも腹部膨満感は強くあると。

続いて浣腸を提案します。
この刺激で排便欲求が出て自力での排便ができるといいのですが…。

300cc程お湯を注入し、オムツを装着し、仰向けの状態で排出しないよう我慢してもらいます。

陰茎が勃起していましたが、肛門刺激による生理的な反応でしょう。
オムツの装着に少し手間取ってしまいました。
生理的な反応なので恥ずかしくないですよ。
そうなってしまう方は多いので、気にしなくていいですからね。

少しでも我慢するようお伝えしてましたが、2分程で限界が来てしまい、そのままオムツの中で排泄されてしまいました。

恥ずかしいと口にされ、お辛そうなOさん。
そうですよね、普段はおトイレでできてますもんね。
でも大丈夫ですよ。
お腹がすっきりするために必要なことですからね。

我慢する時間が短かったため、おむつの中に出たのは透明〜やや茶褐色の液体のみです。
また摘便を行なっていきます。
息んだため、さっきよりも便が降りて来て、水分も含みより柔らかくなっているのを指先に感じます。

肛門もだいぶほぐれてきていたため、指を2本挿入しても大丈夫か確認します。
痛みもなさそうなので2本の指で便を掻き出していきます。

先ほどよりもより多くの便が掻き出せるようになりました。
指先に触れるものがなくなったのですが、本人がまだ気になるとのことで、もう一度300ccのお湯を注入します。

腹部マッサージをしながら今度も無理しない程度での我慢をお願いします。
やっぱりトイレには間に合わず、ベッド上での排泄になりました。
防水シーツを敷いていて良かったです。
透明で時折カスが見られる程度です。
とても綺麗になりました。
お腹もすっきりしましたね。

頑張りましたね。
お尻を洗浄していきますね。

仰向けになっていただき、お召し物を整えていきます。
…私は先ほどから勃起が続いているのが気になっていました。
こちらも辛そうです。

本人の了承を得て潤滑剤を付けて陰茎を刺激します。
本当に便が排泄できたのか、肛門に中指を挿入します。
便には触れませんが、前立腺が気になります。
痛みもないようなので、このまま刺激していきます。

便が排泄されてすっきりしたので前立腺にしっかり触れますね。感度も良好です。

亀頭の刺激と前立腺の刺激で、ムズムズする、おしっこが出そうとおっしゃられていましたが、我慢せずに排泄を促します。

そのまま続けると排尿ではなく、前立腺刺激によってドライオーガズムに達したようです。

呼吸が落ち着くのを待ちます。
射精感は乏しいとのことだったので再び前立腺を刺激します。
またドライオーガズムに。さっきよりも早めですね。

何回かドライオーガズムに達するのを繰り返し、治療終了です。

お疲れ様でした。
よく頑張りましたね。


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あまり意識して無かったけど、本当に1週間程度の便秘だったとのこと。たくさん摘便できました♪
すっきりしたと喜んでいただけて良かったです。

前立腺への刺激は初めてだったと。
たくさんドライオーガズムに達している様子だったので、まさか初めてだとは思いませんでした。
ドライオーガズムだと射精を伴わないので、たくさん気持ちよくなれるのでいいですよね♪

動画撮影のオプションもありがとうございました。
容量に苦戦されていましたが、少しでも治療の思い出になっていたら嬉しいです。


また便秘に苦しんだり、ドライオーガズムを経験したくなったら診察にいらしてくださいね。

Oさんのまたの受診を心よりお待ちしております。


MMC 看護部 一色裕子